授業科目名
  流域環境論
   Hydrologic Environment
時間割番号
4011
担当教員名
  冨永 晃宏
学科・年次
  工学研究科博士前期課程 社会工学専攻 1年次
科目区分
  専門科目
単位数
2
時間割
  前期 木曜3-4限
授業の目的・達成目標
○授業の目的:
 水域環境の保全と水災害からの防御は今後の人間社会にとって重要な課題である。河川の流域を1単位として捉え、流域における水環境問題と水災害防御の問題の実態とその物理的側面を理解することと、人為的インパクトの水環境への影響の評価手法について学習し、流域の環境防災問題の予測と対策に関する技術を学ぶ。
○達成目標:
 水域への熱・物質の排水の拡散問題を解析する水理学的手法を修得する。流域の治水の現状と課題を理解し、治水計画のための解析手法を修得して被害軽減対策を考えるための基礎力を養う。
授業計画
  1. 水環境問題における物理量の概念と次元解析
  2. 流体中の物質輸送過程
  3. 拡散方程式の誘導と基本解
  4. 拡散方程式の各種解
  5. 拡散方程式の初期値、境界値問題の演習
  6. 乱流拡散および縦分散
  7. 環境における輸送係数の見積もり
  8. 河川における混合現象の解析と演習
  9. 河川水文学と観測方法
  10. 河川の水理現象
  11. 治水計画の実例
  12. 雨水流出解析法とその演習
  13. 流域の治水と環境に関する事例研究①
  14. 流域の治水と環境に関する事例研究②
  15. 期末試験
成績評価の方法と基準
講義への出席とレポートおよび期末試験による。
履修にあたっての注意事項および教室外における準備学習などの指示

環境水理学,流体力学の基礎学力が必要.

教科書
特になし。プリントを配布する。
参考書
Mixing in Inland and Coastal Waters,Fisher, H. B., Academic Press Inc.
オフィスアワー(この授業科目についての学習相談)